福田教授が4月15日文部科学省において文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞されました

平成27年4月15日文部科学省において、福田教授(62回、循環器内科)は文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞した。

本賞は5部門に別れており、産業界の研究者が主として授賞する開発部門、大学研究者が主として授賞する研究部門、大学等の研究成果をベンチャー企業創出に結びつけた科学技術振興部門、中小企業・地場産業等の分野において優れた技術を開発した技術部門等に分けて授賞される。福田教授が受賞されたのは科学技術賞の研究部門で、日本の科学技術の発展の寄与する可能性の高い独創的な研究を行った研究者に与えられる賞であり、数学、物理学、化学、生物学、工学、薬学、医学等のさまざまな研究領域の中から、毎年各領域の受賞者が決定される。

福田教授の他には、ノーベル章を授賞された青色発光ダイオードの名古屋大学天野浩教授、iPS細胞由来の網膜色素細胞を世界初で加齢黄斑変性症患者に移植を行った理研の高橋政代チームリーダー等も本年度同時に同賞を授賞された。今回の受賞テーマは福田教授が長年研究を続けてこられた難治性重症心不全に対するiPS細胞を用いた心筋再生治療法の実用化に向けた研究成果と技術開発が高く評価されたものである。

難治性重症心不全は心臓移植以外には有効な治療法がないが、ドナー不足のため非常に限られた数の患者さんしか心臓移植を受けることができず、一刻も早い心筋再生医療の実用化が待たれている。福田教授は、少量の末梢血からセンダイウイルスを用いてゲノムに損傷を与えずにiPS細胞を樹立する方法、iPS細胞から選択的に心筋細胞を分化誘導する方法、メタボローム等を用いて心筋細胞に特有な代謝経路を解明し、これを利用して心筋細胞を純化精製する方法、心筋細胞を効率良く移植する方法等、安全かつ効率的な心筋再生医療の一日も早い実現に向け、日夜努力を続けてこられた。

本成果を受けて、難治性重症心不全患者に対する心筋再生治療法の実用化に向けた取り組みが国をあげて、さらに推進されることが期待される。(佐野元昭、71回循環器内科准教授)

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