遠山周吾先生が平成30年度文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞

文部科学省は、科学技術に関する研究開発等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的として科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。この度、同君は平成30年度文部科学大臣表彰の若手科学者賞を受賞しました。若手科学者賞は萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等を行い、高度な研究開発能力を示す顕著な成果をあげた40歳未満の研究者に与えられる賞であり、厳正なる選考の末、同君が受賞の栄誉を得ました。授賞式は平成30年4月17日文部科学省において執り行われ、林芳正文部科学大臣が祝辞を述べられました。

受賞の対象となったテーマは、同君が平成20年より取り組んでいる「代謝制御によるiPS細胞由来心筋細胞の選別法に関する研究」です。ヒトiPS細胞を用いた再生医療実現化における課題は、分化後に残存する未分化幹細胞による腫瘍化であり、腫瘍化の原因細胞を取り除き、移植に必要な細胞のみを効率よく選別する方法の開発が求められていました。同君は、ヒトiPS細胞由来の心筋細胞と未分化幹細胞等の腫瘍化の原因となる細胞におけるグルコース、乳酸およびアミノ酸における代謝機構の差異を解明することにより、培養液を変えるだけで腫瘍化の原因細胞を除去し、心筋細胞のみを選別する画期的手法を初めて開発しました(Cell Stem Cell誌、Cell Metabolism誌等に掲載)。本研究成果は、安価かつ簡便に高純度のヒトiPS細胞由来心筋細胞を大量に作製すること可能にするものであり、今後心臓再生医療を実現化する際に大変有用な方法として新聞・テレビ等でも大きく報道されました。

現在、ヒトiPS細胞を用いた心臓再生医療の臨床応用に向けて、同君を中心に準備を進めており、新たな治療法の確立のため今後さらなる活躍が期待されます。

 

文部科学省プレスリリース

 

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