お知らせ
白石泰之先生、池村修寛先生、香坂俊先生が世界初の心不全患者に対するサクビトリル・バルサルタンとダパグリフロジンの直接比較無作為化試験を『Heart』に発表
論文名
Comprehensive guideline-directed medical therapy strategies on health status outcomes in patients with heart failure: the LAQUA-HF randomised clinical trial
著者名
Shiraishi Y, Ikemura N, Ueda I, Kohno T, Nakano S, Tanaka TD, Nagatomo Y, Ikoma T, Ono T, Numasawa Y, Sakamoto M, Nishikawa K, Takei M, Hakuno D, Nakamaru R, Ieda M, Urashima M, Kohsaka S*
掲載雑誌情報
Heart. 2026 Apr 20: heartjnl-2025-327642. doi: 10.1136/heartjnl-2025-327642.
詳細
研究チームは、従来の心不全治療を受けていた有症候性心不全で左室駆出率が50%未満の患者さんを対象に、新規心不全治療薬であるARNI(サクビトリル・バルサルタン)とSGLT2阻害薬(ダパグリフロジン)が健康関連QOLに与える影響を検証した「LAQUA-HF試験」を実施しました。本試験は慶應義塾大学を中心に12の医療機関が参加した多施設共同無作為化試験で、231名の心不全患者さんにご参加いただきました。
その結果、6か月後の健康関連QOLはARNI群とSGLT2阻害薬群の間で有意な差は認められず、また心不全増悪イベントなどを含む階層的複合エンドポイントにおいても両群間で明確な差は認められませんでした。
本研究結果は、ARNIとSGLT2阻害薬のいずれを選択した場合でも、短~中期的な健康状態の改善に関して大きな差が示されなかったことを示唆しています。このため、これらの治療薬の導入にあたっては、患者さんの背景や臨床状況を踏まえた柔軟な選択が可能であると考えられます。
本成果は、2026年4月20日に国際学術誌「Heart」に掲載されました。
試験協力者ならびに協力施設
1. 慶應義塾大学医学部 循環器内科
白石 泰之, 池村 修寛, 植田 育子, 香坂 俊, 家田 真樹
2. 杏林大学医学部 循環器内科
河野 隆志, 中丸 遼
3. 埼玉医科大学国際医療センター 循環器内科
中埜 信太郎
4. 東京慈恵会医科大学 内科学講座 循環器内科
田中 寿一
5. 防衛医科大学校 循環器内科
長友 祐司
6. 浜松医科大学 第三内科(循環器分野)
生駒 剛典
7. 国立病院機構埼玉病院 循環器内科
小野 智彦
8. 足利赤十字病院 循環器内科
沼澤 洋平
9. 国立病院機構東京医療センター 循環器内科
坂本 宗久
10. 榊原記念病院 循環器内科
西川 慶
11. 東京都済生会中央病院 循環器内科
武井 眞
12. 川崎市立川崎病院 循環器内科
伯野 大彦
13. 東京慈恵会医科大学 分子疫学研究部
浦島 充佳

