担当医師:金澤 英明
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担当医師

  • 金澤 英明

動脈管開存症(PDA)

慶應義塾大学病院 循環器内科は、成人循環器施設としては日本ではじめてアンプラッツアー閉鎖栓による動脈管開存症の施設認定を受けました

  1. 動脈管とは大動脈と肺動脈とをつなぐ小さな管です。赤ちゃんがお母さんの体の中にいるときには必要な構造です。胎児期には肺が働いていませんので、肺にはあまり血液を流す必要はありません。肺には流さずに全身に新鮮な血液を流すために動脈管があります。生後は肺が働きはじめますので、動脈管は不要になります。通常は生後48時間以内に動脈管は縮んでほとんど血液が流れなくなります。そして、数週間もすると完全に閉じてしまいます。
  2. 動脈管開存とは生後も動脈管が開いたまま残ってしまう状態を動脈管開存といいます。2000人に一人位の頻度でみられます。動脈管開存があると、内圧の高い大動脈から内圧の低い肺動脈へ血液が漏れます。全身に流れるはずの新鮮な血液が心臓へ逆戻りしてくるわけです。そのため心臓に負担がかかります。太い動脈管だと、子供のうちに症状が出てきます。太くない場合は、気がつかれずに大人になりますが、長期間にわたって心臓に負担がかかるので、息切れ、動悸、心不全を生じることがあります。また、心内膜炎(細菌が動脈管周囲に感染すること)の危険性があります。
  3. 治療原則として治療が必要です。治療法は開胸手術とカテーテル治療の二通りがあります。手術では動脈管を縛ってしまいますが、大人の場合は、動脈管が石灰化(カルシウムの付着)のため硬く、もろくなっていることが多く、縛ろうとすると破れてしまうことがあります。そのため心臓を止めた状態で手術を行わなくてはならなくなります。カテーテル治療は心臓を止めずに行うことができます。カテーテル治療にはコイル治療とアンプラッツアー閉鎖栓による治療があります。コイル治療は2mm程度の小さな動脈管では有効ですが、それ以上になると確実に塞げないことがあります。アンプラッツアー閉鎖栓はもっと大きな動脈管でも確実に塞ぐことができます。
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心房中隔欠損症(ASD)

心房中隔欠損症(ASD)につきましては、下記ページをご覧ください。

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