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教授ご挨拶

世界をリードし
医学の発展に貢献する

慶應義塾大学医学部循環器内科 教授
家田真樹

慶應義塾大学初代医学部長の北里柴三郎先生は“基礎医学と臨床医学の緊密な連携”の重要性を提唱され、それが100年余り続く慶應医学の理念となっています。内科学教室は1920年に創設され、その後の臓器別診療体制移行に伴い、循環器内科は中村芳郎先生、小川聡先生(初代教授)、福田恵一先生(第二代教授)の指導の下で大きく発展し、国内外に多くの人材を輩出してきました。

このたび2023年6月に私、家田真樹が第三代循環器内科教授に就任いたしました。私はこれまで、慶應義塾大学とその関連病院、米国USCFグラッドストーン研究所、筑波大学と様々な環境で研鑽を積み、多くの素晴らしい師や仲間に恵まれてきました。慶應義塾大学では臨床と基礎医学の基本を学び、米国では世界初の新しい心筋再生法を発見することができました。筑波大学では循環器内科教授として、臨床、研究、教育の発展に尽力するとともに、国立大学に身を置くことで国や地域の発展のために尽くすという大事な考えを学びました。当教室では、これまでの経験を活かして世界をリードし、医学の発展に貢献するとともに、高い臨床力と研究力を兼ね備えた循環器医を育成することに尽力いたします。

私はキャリアの中で、創造、勇気、コミュニケーションの3つを大切にしてきました。臨床では、患者さんとご家族はもちろんのこと、院内スタッフ、地域や身の回りで医療や生活をサポートする方々と密にコミュニケーションを図ることが欠かせません。その中で最大限に集めた情報を組み立てて、患者さん一人ひとりにとって最善の治療を創造し、一丸となって病気に立ち向かう勇気を持つことが必要です。研究でも同様に、画期的な治療を開発する創造力、未知の病態解明や新しい研究領域にチャレンジする勇気に加えて、国内外の多様な研究者とのコミュニケーションが重要であり、活発な議論は、結果として分野全体の研究の質を高めることにつながります。教室員の手本となれるよう、これからも私自身がこれら3つを大切にして行動していきたいと思います。

また一方で、医師の負担軽減や業務の効率化も重要な課題となっています。若手からベテランまで互いを尊重し、皆が幸せに安心して働ける環境づくりに責任をもって取り組んでまいります。そのような環境でこそ、教室員が成長でき、それが患者さんへの良い医療の提供や素晴らしい研究につながると信じています。教室員一同誠心誠意努めてまいりますので、今後ともご指導とご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

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