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不整脈

不整脈患者における薬物治療および非薬物治療の成績の検討

  • 慶應義塾大学病院の関連施設病院でも多数のカテーテルアブレーションを行っております。こうした共同研究機関と協力して、不整脈疾患にて加療を行っている患者様のバックグラウンドや治療成績をデータベースとして情報を収集することで、より効果的な治療戦略を構築するための、我が国独自のエビデンスの創出に貢献することを目的としております。

  • Marshall静脈は心房細動のトリガーとしての期外収縮の起源、僧帽弁輪を旋回する心房頻拍の回路として知られており(JACC Clin Electrophysiol.2020;6(13):1647-1657.)、化学的アブレーションによる治療効果が期待されています。2009年にValderrábanoらによりMarshall静脈に対するエタノール注入による化学的アブレーションの有効性が示され、その後に国内でも多数の施設から化学的アブレーションを用いた心房細動治療が報告されています。当院でも、難治性心房細動や心房頻拍に対してMarshall静脈へのエタノール注入療法を行なっています。

  • 左室頂上部(Left Ventricular summit)を起源とする心室性不整脈に対してカテーテルアブレーションにおける電気生理学的‧解剖学的特徴を観察し、有効的な治療法の探索を行なっています。

Apple Watch Heart Study

いつ心電図を記録すればよいのか?に答えるための臨床研究

Apple Watchは腕に巻いている間、心臓の健康状態をモニタリングし、心房細動の兆候があると、不規則な心拍として通知してくれます1
この通知は症状のない心房細動を検出してくれる可能性があります。また、Apple Watchの心電図アプリは、いつでもどこでも誰でも心電図を記録することができます2
しかし、通知がないから心房細動がないとは限らず、自覚症状がなければ、いつ心電図記録をすれば良いのかわかりません。家電量販店で手に入る携帯心電計も有用なツールですが、記録したい時に、必ずしも持っているとは限りません。一枚の異常な心電図の記録が、治療方針の決定的な材料になることは稀ではありません。色々な検査を活用して異常な心電図を捉えることが、早期発見のためには大切です3
そこで、「あなたにとっていつ心電図を記録すれば良いのか?」という疑問に答えるための人工知能モデルを開発するため、Apple Watch Heart Studyという臨床研究を行いました45
App Storeでアプリケーションを配布し、全国のApple Watchユーザーにご協力をいただきました6。研究成果は随時、国内外の学会で発表しています78
今後、これらの成果を医療DXとしてご活用いただけることを開発目標としています。

心房細動治療の診療および予後調査のためのレジストリ研究 (KiCS AF レジストリ)

心房細動の病院受診者の背景、その治療の実態調査および質問紙を用いたquality of lifeの評価を目的とした、慶應義塾大学病院と協力施設によって行われているレジストリ研究です。登録データをもとに、心房細動とカテーテルアブレーションに関する論文を多数報告しています。(J Am Heart Assoc.2023;12(18):e029321., Heart Rhythm.2022;19(7):1076-1083., JACC Clin Electrophysiol.2021;7(5):565-574.一部のみ抜粋)

  KiCS AF 臨床統計グループ
  その他のオプトアウトの臨床研究一覧

慶應不整脈班でのトレーニングをご希望される先生へ

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慶應不整脈班では、EPの臨床、研究に興味のある若い医師を募集しております。当科には、慶應義塾大学卒業以外の医師も多数在籍しておりますし、オープンな環境での研修を目指しております。また、海外留学(ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど)を経験、希望する医師も多数います。慶應不整脈班への参加をご検討中の方や、国内留学をご希望の方は、お気軽にご相談ください。症例見学なども随時受け入れております。

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